こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」です。

お子さまの歯並びが気になり「床矯正は何歳から受けられるの?」「床矯正って年齢制限はあるの?」といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。床矯正とは、子どものあごの成長を利用して歯並びや噛み合わせを整える矯正治療の1つです。
今回は、床矯正の対象年齢やその理由、床矯正のメリット・デメリットなどについて解説します。
目次
床矯正とは

床矯正とは、上顎や下顎の骨の拡大を目的とした小児矯正の1つです。お子さまのあごの成長を利用して、歯がきれいに収まるスペースを確保し、歯が均等に並ぶように促します。
使用する矯正装置は患者さま自身で取り外しが可能なため、食事や歯磨き、スポーツなどの際には外すことができます。これにより、日常生活における支障が最小限に抑えられるとともに、口腔内を清潔に保ちやすいです。
床矯正は何歳から何歳まで受けられる?

床矯正が効果を発揮しやすい年齢は、一般的には6歳から11歳前後までとされています。この年代は顎の骨が柔らかく、装置の力によって顎の幅を広げやすい時期です。
床矯正では、歯に直接力を加えて移動させるのではなく、顎の骨の発育を促すことで、歯並びを整えます。
対象年齢は6歳から11歳前後とされていますが、身体的な年齢のみで治療の可否を決定することはありません。特に、顎の成長具合が重要です。
そのため、床矯正による治療が可能かどうかを確認するためには、歯科医師による検査やレントゲン撮影が必要になります。12歳を過ぎても受けられる場合もありますが、この年齢になると骨の成長が終了していることが多いため、治療効果が出にくい可能性があります。
床矯正は成長を利用する治療法だからこそ、治療を受けるタイミングが重要といえます。お子さまの状態や生活リズム、そして家庭の状況を総合的に考慮し、適切なタイミングでのスタートを目指しましょう。
床矯正のメリット

床矯正は、成長期にある子どもに特化した矯正治療のため、他の矯正法にはないメリットが多くあります。床矯正の代表的なメリットは、以下のとおりです。
成長を利用した歯並びへのアプローチが可能
床矯正の最大の強みは、お子さまのあごの成長を促して、自然に骨格を広げることができる点です。一般的な矯正治療では歯に直接力をかけて移動させるため、永久歯が並ぶためのスペースを確保することは困難です。
それに対して、床矯正ではマウスピースのような装置を装着することで、あごの横幅を広げます。あごが成長段階にある子どもの時期に利用すれば、顎の発達を活かして歯をキレイに並べるスペースを確保できます。
骨格から正しい状態へ誘導するので、将来的に自然と理想的な噛み合わせを実現できる可能性もあります。これにより、将来大がかりな矯正治療を受けなくて済むようになる可能性があることも、床矯正のメリットといえるでしょう。
取り外しが可能で衛生的
床矯正で使用する装置は、必要に応じて取り外しが可能です。食事や歯磨きの際には外すことができるため、口内を清潔に保ちやすくなります。固定式の装置では清掃が不十分になることが多いですが、取り外して歯磨きができれば口内の汚れをしっかり取り除けます。
そのため、虫歯や歯肉炎のリスクを大幅に軽減できます。仕上げ磨きもしやすくなるため、保護者の方も日々のケアを行いやすく、安心して受けられるかもしれません。
学校などでは装着不要
床矯正の装置は取り外しが可能です。装着時間は1日8時間から12時間程度が理想とされており、基本的に日中1〜2時間と、就寝中に装着するよう指示されます。このため、自宅にいる間だけ装着すればよく、学校生活などへの影響がありません。
装着中の見た目を気にするお子さまでも、自宅のみの装着で友人に見られることがないのであれば、抵抗なく続けられるかもしれません。
年齢による適応範囲の広さ
床矯正は、乳歯と永久歯が混在する時期から治療を開始できるため、子どもの成長・発育に合わせて治療計画を立てることができます。小さなお子さまでも早期に受けられる治療で、お子さまの状態に合わせて柔軟に対応できる点も魅力です。
床矯正のデメリット

床矯正には、取り外しが可能、成長期を利用できるなど多くのメリットがありますが、一方で理解しておくべき注意点もいくつか存在します。ここでは、床矯正のデメリットについて詳しく解説します。
装着時間の管理が重要
床矯正では、1日12時間ほど装置を装着する必要があります。また、定期的に通院して、歯科医師に歯の状態を確認してもらったり装置の調整をしてもらったりすることも大切です。
これらのルールが守られないと、十分な効果が発揮されないことがあります。特に、装着時間が不足すると顎の成長を促す効果が得られず、治療効果が出にくくなるでしょう。
お子さまが小さい場合、自分だけで時間を管理するのは困難であり、保護者の方のサポートが不可欠です。日常生活の中で、お子さまが快適に装着できる環境を作ってあげられるよう意識するようにしましょう。
適応できる症例に限りがある
床矯正は、顎の幅を広げることによって歯が並ぶスペースを確保する治療法です。したがって、歯そのものの傾きを変えたい場合や、回転させたい場合などには対応しきれない可能性があります。
また、骨格に大きな問題がある場合は床矯正では限界があるため、他の治療法との併用が必要になる場合があります。
治療を検討する際には、診断結果や歯科医師の説明を十分に聞き、適応可能な症例であるかどうかを確認することが重要です。また、歯の位置調整を行う治療ではないので、完璧に整った歯並びにはならない可能性があることも理解しておきましょう。
見た目や装着感への抵抗感
床矯正では矯正装置が舌に当たることがあり、慣れるまで違和感を覚えるお子さまが少なくありません。特に、装置の縁や底面が歯の粘膜に当たると、軽度の痛みが出ることもあります。
発音に影響が出る場合がある
床矯正では、装置を口腔内に長時間装着する必要があります。これにより、舌の動きが制限されるため、特定の音(例えば、さ行やた行)が発音しづらくなることがあります。
特に、言葉を覚え始めた幼少期にはこの影響が顕著になるため、発音の問題が気になる保護者も少なくありません。装置に慣れるまでは不自然な口の動きを覚えたり、滑舌が悪くなったりすることもありますが、時間が経つにつれてこれらの違和感は徐々に解消されていく場合がほとんどです。
月に1回程度の定期的な診察を通じて発音状況を定期的に確認し、必要に応じて装置の調整を行うことで、問題の早期発見と対応が可能になります。
まとめ

床矯正は取り外し可能な矯正装置を用いて顎の発育を促し、歯列を整える小児矯正の1つです。6歳から11歳くらいまでのお子さまが対象とされていますが、身体的な年齢だけで治療の可否を決めることはありません。歯科医師が口内の状態や顎の発達具合などを確認して、適切な治療法を検討します。
床矯正には顎の成長を利用できる、取り外し可能で衛生的、軽度から中等度の不正咬合に効果的などのメリットがあります。
その一方で、装着時間の管理が必要、適応できる症例に限りがある、見た目や装着感への抵抗感がある、発音に影響が出る場合があるなどのデメリットもあります。メリットとデメリットを理解し、適切な時期に始めることで、床矯正の効果を最大限に引き出せるでしょう。
床矯正を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」にお気軽にご相談ください。
















