こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」です。
根管治療は、歯を残すためには非常に重要な治療の一つです。
しかし、治療内容や痛みに関する正確な情報を知らない方もいるでしょう。中には「なんだか痛そう」「よくわからなくて怖い」など、不安に思っている方もいるかもしれません。
今回は、根管治療とはどのような治療なのか、本当に痛いのかなどかについてわかりやすく丁寧に解説します。治療を受ける前に正しい知識を身につけることで、治療のストレスを減らせるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
目次
根管治療とは
根管治療とは、虫歯や外傷などによって歯の内部にある血管や神経が炎症や感染を起こした際に行う治療法です。歯茎の中には歯の根の部分が埋まっています。根の中には根管と呼ばれる細い管があり、その中に神経や血管が通っています。
虫歯が進行し、この根管内にまで細菌が入り込むと、炎症や激しい痛みを引き起こすのです。また、歯が折れるほどの非常に強い衝撃が加わり、神経に炎症が起きたり傷ついたりした場合にも根管治療が必要になることがあります。
根管治療はそのような問題の起きた神経を取り除いて管の中をきれいに洗浄して消毒をし、再感染を防ぐために蓋をする治療です。この処置によって、抜歯を避けて歯を残すことができるようになり、自分の歯を長く使い続けることができるのです。
なお、根管の形状は人によって異なり、非常に複雑な場合もあるため、精密な処置が求められる治療の一つです。歯科医師の技術や設備の充実度によっても治療の精度は左右されるため、信頼できる歯科医院での治療を選ぶことが大切です。
根管治療は痛いの？
根管治療は痛いといった印象を持つ人は少なくありません。実際のところ、治療の段階によって痛みの強さや感じ方は異なります。ここでは、治療前と治療中、治療後に分けて、それぞれの痛みについて解説します。
治療前の痛み
根管治療が必要になるケースでは、神経が炎症を起こしている、もしくは感染している状態であることがほとんどです。虫歯が歯の表面から神経に達するまでは、冷たいものや甘いものが一瞬しみる程度の痛みであることが多いです。
しかし、神経に到達したとたんに激しい強い痛みを長く感じるようになります。この時点での痛みは何もしていないのにズキズキと痛みます。
根管治療はこの痛みの原因を取り除くために行うものであり、治療前の痛みが一番つらいと感じる方も少なくありません。
治療中の痛み
現代の歯科治療では、根管治療の際には局所麻酔を使用します。そのため、治療中に強い痛みを感じることはほとんどありません。局所麻酔には注射器を使用しますが、表面麻酔をしてから歯の内部に麻酔を注入するため、注射に対する痛みも抑えられます。
麻酔がしっかり効いていれば、神経を除去したり根管内を洗浄する処置中でも痛みはほぼ無く、あったとしてもごくわずかでしょう。
ただし、炎症が強く麻酔が効きづらい場合には多少の痛みや違和感を覚えることがあります。治療中に痛みを感じた場合は、我慢せずに歯科医師に伝えることが大切です。
治療後の痛み
治療後は、痛みを感じていた神経自体を取り除いているため、治療前のような激しく強い痛みはありません。
ただし、麻酔が切れたあとに軽い痛みや違和感を感じることがあります。これは、治療によって根管周囲の組織にわずかな刺激や炎症が起きたり、歯の内部に薬を詰めた影響のためで、通常は数日から1週間程度でおさまります。
また、治療前の症状が酷く歯の根の先に膿が溜まっていた場合は、根管治療後もしばらくは痛む場合が多いでしょう。
根管内に感染が残っていたり、治療後に細菌が再び入り込んだ場合は、痛みや腫れが収まらず長期間続くこともあります。このような場合には再度治療が必要になります。
痛みの個人差と心理的要因
根管治療に対する痛みの感じ方は人によって大きく異なります。もともと痛みに敏感な体質の方や、過去の歯科治療でつらい経験をしたことがある方は、治療前から強い不安を感じやすく、わずかな刺激でも強く痛みを感じる傾向があります。
また、緊張やストレスは神経を敏感にし、痛みに対して過敏になる可能性もあるでしょう。リラックスして治療に臨むことが、痛みを軽減するには非常に効果的です。
歯科医院では、不安の強い患者に対して落ち着いて治療を受けられるようにさまざまな取り組みをしています。治療内容を一つずつくわしく説明し、不安を減らせるようにしているのはもちろん、リラックスできる環境づくりをしていることもあるでしょう。
不安な方は事前に歯科医師に相談することが重要です。
根管治療後の痛みを和らげる方法
根管治療の後に生じる痛みや違和感は、多くの場合自然におさまっていきますが、症状によっては痛みを抑えられたり軽減できる可能性もあります。ここでは、治療後の痛みを和らげるために実践できる具体的な方法について解説します。
鎮痛薬の使用
治療後に痛みを感じた場合、まずは鎮痛薬の使用が有効です。これらの鎮痛剤は市販で販売されていますが、歯科医院から処方される場合もありますので医師の指示に従って服用してください。
痛みが強いからといって過剰に服用することは避け、用法、用量を守ることが重要です。
安静にする
治療直後はできるだけ安静にし、患部に刺激を与えないように心がけましょう。激しい運動や長時間の入浴、アルコール摂取などは血行を促進し、痛みや腫れが悪化することがあります。特に治療当日は、無理をせず体を休めることが大切です。
硬い食べ物を避ける
治療した歯は一時的に刺激に弱くなっているため、硬いものや粘着性のある食べ物は避けるようにしましょう。無理に噛んでしまうと、痛みが強くなったり、仮の詰め物が外れてしまう恐れもあります。
やわらかい食事を心がけることで、歯にかかる負担を減らせます。
患部を清潔に保つ
治療後も口腔内を清潔に保つことは非常に重要です。毎日のブラッシングに加え、歯間ブラシなどを併用することで、細菌の繁殖を防げます。
ただし、強く磨きすぎると治療した部分や歯ぐきを傷つけてしまうため、やさしく丁寧にケアを行いましょう。
食いしばりなどを防ぐ
食いしばりや歯ぎしりが癖になっている方は、根管治療後には特に気を付けましょう。これらの癖は歯と歯茎に強い力がかかるため、治療後で組織が安定していない状態だとつらい痛みに繋がる可能性があります。
歯への負担を減らすためにマウスピースなどを使用すると良いでしょう。
保冷剤などで冷やす
根管治療後に痛みが治まらない場合は、保冷材などで冷やすのも効果的です。冷やす際には保冷剤などをタオルで包み、頬の上から当てましょう。長時間冷やすと逆に痛みが増すこともあるため、短時間で様子を見ながら行います。
歯科医とのコミュニケーション
痛みを我慢せず、どのような痛みがあるのか、どのタイミングで痛むのかを具体的に歯科医に伝えるのも良いでしょう。治療後の症状は患者ごとに異なり、個別の対応が必要なケースもあります。
例えば、歯の根の先に膿がたまっている場合や、噛み合わせがわずかにずれているだけでも痛みが続くことがあります。症状を正しく伝えることで、早期に適切な対処を受けられる可能性が高まります。
痛みが続くようなら再度受診
根管治療が終了してすぐは問題がなくても、数週間〜数ヶ月後に再感染や根の先の病変が発生することもあります。痛みが長引いたり、治まったと思ったのにまた痛くなったりしたら、なるべく早く歯科医院を受診するようにしましょう。
早めに相談することで症状が悪化することを防げます。
まとめ
根管治療は痛いというイメージを持つ方は多いかもしれませんが、現代の歯科医療では痛みを最小限に抑えられるようになっています。治療前には炎症による強い痛みがあることもありますが、治療そのものは麻酔を使用することで、痛みも少なく治療を受けられるでしょう。
また、治療後の痛みに対しても、鎮痛薬を使用したり患部を冷やしたりすることで対処ができます。
根管治療は、歯を抜かずに残すために重要な治療です。治療への不安を和らげるためにもわからないことや不安な点がある場合は、遠慮なく歯科医師に相談することが大切です。自分の歯を大切に守るためにも、恐れずに適切な治療を受けるようにしましょう。
根管治療を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある、宝塚南口駅の歯医者「宝塚歯科H&L」にお気軽にご相談ください。
