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宝塚南口駅前LDC歯科・矯正歯科・小児歯科

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口内炎と舌癌の違いは何?舌癌の症状や原因も解説!

こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある宝塚南口駅前LDC歯科・矯正歯科・小児歯科です。

口内炎と舌癌

口内炎はよくある口内トラブルであることから、口内炎ができても病院を受診することはないかもしれません。

口内炎と似ている病気に「舌癌」というものがあり、進行度によっては手術が必要になることもあります。口内炎がなかなか治らなかったり、舌が痺れるような痛みを感じたりする場合は、舌癌の可能性があります。

今回は、間違えやすい口内炎と舌癌の違いや舌癌の症状について解説します。舌癌が疑われるときは何科を受診すればいいのかも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

舌癌とは?

舌癌

まずは舌癌とはどのようなものなのかを解説します。

舌癌(ぜつがん)とは舌にできる癌のことで、舌の前方3分の2の部分に発生します。舌の両側面や裏側などにできることが多く、腫れやしこり、痛みなどの症状で気づくことがあります。

舌癌は女性よりも男性の患者数が多く、50歳〜70歳の年代でよく発症するといわれています。

舌癌の症状

舌癌の症状

舌癌の症状には、以下のようなものがあります。

  • 舌にしこりのようなものができる
  • 舌にただれがある
  • 舌の粘膜に赤い斑点がある
  • 舌の粘膜に白い斑点がある
  • 舌にできた口内炎がずっと治らない
  • 口臭がきつくなる
  • 舌の痛み
  • 舌の出血
  • しゃべりにくい

舌癌の初期段階では自覚症状がないことがほとんどで、痛みや腫れなどの症状を伴わないことも多いです。目に見える変化として、舌や粘膜が赤または白く変色する、しこりや突起ができるなどです。これらは比較的初期段階でも起こる症状です。

口内炎だと思っていたしこりがずっと治らないと思っていたら舌癌だったというケースもあります。舌に強い痛みや出血、話しづらいなどの症状がある場合は、癌が進行しているという可能性もあります。

舌癌の原因

舌癌の原因

舌癌のはっきりとした原因はまだ明らかになっていません。

しかし、以下のようなことが原因である可能性が高いとされています。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 歯並びが悪い
  • 合っていない入れ歯の使用
  • 劣化した人工歯や詰め物の使用

アルコールやタバコに含まれる物質の刺激により舌癌のリスクが高まるといわれています。過度な飲酒と喫煙習慣がある方は、両方をしない方に比べると舌癌になるリスクが高まるのです。

また歯並びが悪く、歯が内側に傾いていたり、歯が尖っていたりすると慢性的な舌への刺激になり、舌癌を引き起こす可能性があります。

ほかにも、合っていない入れ歯や被せ物などを使用していたり、人工歯が磨耗しざらざらした面が常に舌に触れていたりすることで舌に刺激が加わり、舌癌になる可能性もあります。

口内炎と舌癌の違いは何?

舌癌か口内炎を患っている女性

舌癌とよく間違われやすいのが口内炎です。一度はできたことがあるという方が多いでしょう。

ここからは口内炎と舌癌の違いを確認していきましょう。

年齢

口内炎が発症しやすい年齢は幅広く、子どもから大人まで発症する可能性があります。

一方で舌癌は50〜70歳の男性が発症しやすいといわれています。もちろんこの範囲でないから大丈夫というわけではありません。若い方でも女性でも発症する可能性はあります。

できやすい部分

口内炎は口の粘膜に生じる炎症なので、舌に限らず唇の裏や頬の内側などの口内の粘膜のさまざまな部分に発症します。舌にできることも多く、舌の先や側面などさまざまです。

一方で舌癌は舌の前方3分の2の部分にできることが多いです。舌の奥の方の確認しにくい部分にできることはほとんどありません。また、舌中央に発症することも少なく、舌の側面や裏側に発症しやすいです。

見た目

口内炎は円形の白い腫瘍で、大きさは2mm〜8mm程度のものであることが多いです。

一方で舌癌は縁がギザギザしているものが多く、腫瘍と周りの粘膜の境目が口内炎よりも曖昧です。

舌癌のできはじめは、口内炎と似ていて小さく腫れて赤または白くなるため、口内炎と間違えやすいです。舌癌が進行すると腫瘍は大きくなります。

原因

口内炎ができる原因は、疲れやストレス、栄養不足などが挙げられます。これらが原因で免疫力が下がり口内炎ができやすくなります。

それ以外にも、いつも口内の同じ部分を噛んでしまうことや、合わない入れ歯・被せ物をしていることで舌に物理的な刺激が加わり、口内炎ができることもあるでしょう。またウイルス感染も口内炎の原因になることがあります。

一方、舌癌の原因はまだはっきりわからないとされていますが、飲酒や喫煙などによって引き起こされる可能性が高いとされています。

また、口内炎と同様に、合わない入れ歯や被せ物をつけていて、長期的に舌に刺激が加わることでも舌癌につながる可能性があるといわれています。

痛み

次は痛みの違いについてです。口内炎の場合は、舌などで触れていなくても痛むことがあります。

一方、舌癌は初期の段階では痛みを感じることは少ないといわれています。進行してくると痛みが出ることが多く、舌を動かすと舌全体が痺れたり、首のリンパ節が腫れたりするなど痛みの範囲が明らかに広がり、別の症状が発症することもあります。

口内炎であれば、舌が痺れたり出血などの症状があらわれたりすることはないので、これらの症状が出た場合には、病院を受診しましょう。

消えるまでの時間

口内炎はできてから1〜2週間程度で治るケースが多いです。

一方で舌癌の場合は2週間以上経っても症状が改善されません。そのため、あまりにも長引いている場合は舌癌の恐れがありますので、病院を受診しましょう。

舌癌が疑われる場合は何科を受診する?

病院

「舌癌かもしれない」「舌にできたしこりがずっと治らない」という場合、何科を受診すればいいのか悩まれる方もいるでしょう。

舌癌が疑われる場合は、口腔外科か耳鼻咽喉科を受診してください。

舌癌は目に見える場所にできることから、ほかの癌に比べると発見しやすく、舌癌になっても完治される方は多くいらっしゃいます。「口内炎がずっと治らない」「舌癌かもしれない」と思ったら早めに歯科口腔外科、または耳鼻咽喉科を受診しましょう。

癌かもしれないと思うと、なかなか病院を受診する勇気が出ないかもしれません。

ただし、放っておくと症状が進行する恐れがありますので、少しでも不安に思ったら病院を受診して、相談してみるのがいいでしょう。

舌癌の検査方法

検査

病院で行う舌癌の検査方法には、いくつか種類があります。まずは医師が目で見て確認する「視診」と、指で触れて確認する「触診」をすることが多いです。

視診や触診で癌の大きさを確認したら、さらにくわしく調べるために「病理検査」と呼ばれる検査を行います。病理検査では、組織の一部をとり、顕微鏡でがん細胞かどうかを調べます。

舌癌の病理検査には、綿棒などで舌の表面を軽く擦って組織をとる「細胞診」と、麻酔をして組織の一部を切除する「組織生検」を行うことが多いです。

舌癌の広がりは口内だけとは限りませんので、全身への影響を調べるために、X線検査やCT検査、超音波検査などを行ったりします。検査内容は病院ごとに異なります。

舌癌の治療方法

治療方法

舌癌の治療方法は進行具合によって異なります。初期段階では放射線治療の一つである組織内照射を行うこともあります。

腫瘍ができた舌の一部を切除して癌を取り除く手術を行う場合もあるでしょう。腫瘍が大きくなればなるほど、切除する範囲は広くなります。

まとめ

口内炎と舌癌の違い

舌癌は舌にできる癌のことで、初期段階では自覚症状がないことが多いですが、進行すると痛みや出血、口臭がキツくなるなどの症状がでます。舌癌は口内炎と間違えられやすいですが、見た目や痛み、腫瘍が消えるまでの時間などいくつか見分けるポイントがあります。

ただし、ご自身では正確な判断がつきにくいこともあります。自己判断で安心してしまうと、大掛かりな治療が必要になる可能性もあります。

舌癌を進行させないためにはなるべく早めに耳鼻咽喉科や歯科口腔外科を受診することが大切です。少しでも舌に違和感があったり、最初は口内炎だと思ったけど治りが遅いと感じたりしたら、病院を受診してください。

口腔外科での治療を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある宝塚南口駅前LDC歯科・矯正歯科・小児歯科にお気軽にご相談ください。