こんにちは。兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある宝塚南口駅前LDC歯科・矯正歯科・小児歯科です。
セラミック歯は、美しさと耐久性が特徴です。銀歯よりも長持ちすると言われていますが、寿命については個人差があります。寿命は素材や日々の手入れ、口内環境に大きく左右されるのです。
この記事では、セラミック歯の寿命や、寿命を縮める原因と延ばすための方法をわかりやすく紹介します。セラミック治療に関心のある方やケア方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
セラミックの歯の寿命は何年くらい？
セラミック製の歯は、平均して10年から15年持つと言われていますが、これは素材によって異なります。純粋なセラミックの場合は比較的長持ちしますが、歯科用プラスチック（レジン）などを含むセラミックは、耐久性が少し劣る傾向があります。
オールセラミック
オールセラミックは、見た目が天然歯にとてもよく似ているため、口元を美しく見せたい方に選ばれています。オールセラミックはその名の通り、セラミック素材だけで作られたものです。
セラミックのみなので長持ちし、寿命は10年から15年程度が一般的です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックの美しさとプラスチックの経済性を兼ね備えた素材です。純粋なセラミックではないため、やや寿命は短く約7年から8年程度で交換が必要になるでしょう。
保険が適用されるため、通常のセラミックよりも価格がやすい場合が多いです。
ただし、変色しやすく保険適用の範囲が限られています。
メタルボンド
メタルボンドは、金属の軸の上にセラミックを焼き付けた被せ物です。金属の強度を活かしつつ、セラミックの美しさを兼ね備えています。
寿命は一般的には約8年～10年とされています。
金属アレルギーがある方は使用できません。また、金属イオンによる歯茎の変色が起こる可能性があります。
e-max
e-maxは、見た目が美しく丈夫なセラミック素材です。ニケイ酸リチウムガラスを主要成分としているため、通常のオールセラミック製品よりも強度が高いことが特徴です。
また、天然歯に近い硬さを持っているため、見た目だけでなく機能性においても優れています。耐久性も高く、10年から15年程度は使用することが可能です。
ジルコニア
ジルコニアは、その堅さから人工ダイヤモンドとも言われています。特に強い咬合力が求められる奥歯に使用されることが多い素材です。
ただし、天然歯よりも硬いので歯にダメージを与えることがあるため注意してください。通常、ジルコニアの寿命は10年から15年です。
セラミックの歯の寿命が長いのはどうして？
セラミック製の歯は、保険が適用される銀歯やレジン製の歯よりも一般的に耐久性が高く長持します。これは、セラミックの素材が優れた強度と耐摩耗性を持ち、時間の経過とともに劣化しにくいためです。
セラミックの歯の寿命が長い理由を詳しく確認しましょう。
汚れが付きにくい
セラミックの歯は、銀歯やレジンの歯と比べて表面が滑らかで汚れが付きにくいです。清掃もしやすいので、清潔に保ちやすいでしょう。
歯垢や歯石の形成が抑えられるため、虫歯や歯周病の発生率も減少します。結果として、人工歯の寿命が延びるのです。
安定性が高い
口の中は、唾液や食べ物の糖分、温度などの影響を受けるため過酷な環境です。食事の際は噛む力を受けるので、人工歯には高い耐久性が求められます。
特に、プラスチックの歯では強い力には長期間耐えられません。美しさや健康、長期的な使用を考えると、セラミックのほうが安定しており寿命が長くなります。
歯にフィットする
人工歯の耐用年数に影響を与える主な要素は、天然歯と人工歯がどれだけフィットするかです。素材がどれほど高品質であっても、隙間が存在すると人工歯は簡単に外れてしまいます。隙間から汚れが侵入し、虫歯が再び発生するリスクも高まるでしょう。
しかし、セラミックは歯に密着しやすいことが特徴です。天然歯にしっかりと密着してすき間が生じにくいので、結果として長持ちします。
セラミックの歯の寿命を縮める原因
セラミックの歯を長持ちさせたいと思う方は多いでしょう。そのためには、セラミックが損傷する原因を知ることが重要です。
以下に、セラミック歯が割れたり欠けたりする原因を紹介します。
歯ぎしりや食いしばりのクセ
セラミックの歯は耐久性がありますが、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は注意してください。睡眠中や集中している時に無意識に行われることが多い歯ぎしりや食いしばりは、歯に70kgから100kgもの強い力をかけます。
この力は、セラミックの歯だけでなく天然歯にも過剰な負担をかけます。セラミックの歯や天然歯の寿命を縮めるだけでなく、顎関節症や頭痛、肩こりの原因になることもあるでしょう。
歯に衝撃を受けた
スポーツや日常生活でのアクシデントにより、歯に強い衝撃が加わると損傷の原因になるかもしれません。たとえば、ボールが歯に直撃したり、ボクシングのようなスポーツで口元に衝撃を受けたり、交通事故に遭ったりするとセラミックの歯の寿命が縮まるかもしれません。
かみ合わせの変化
年齢と共に歯の状態は変化します。支えとなる歯茎が徐々に痩せることで、噛み合わせが変化して歯にかかる力が増した場合、セラミックの歯が割れる可能性があるでしょう。
噛み合わせの変化の原因は、加齢だけではありません。歯周病の進行や歯科治療の影響で起こることもあります。治療を受けた後、噛み合わせに違和感があれば歯に不必要な力がかかっているかもしれません。
ご自身の口内に違和感を覚えたら、必ず歯科医院を受診しましょう。
歯周病
歯周病とは、歯茎や顎の骨が細菌に感染し炎症を起こす病気です。進行すると顎の骨が溶かされて歯が動揺し始め、治療しなければ歯が抜け落ちます。歯周病が悪化すると歯が安定しないため、セラミックの歯の寿命にも影響を与えるでしょう。
特に、喫煙は歯茎に悪影響を及ぼし、歯を支える骨を弱らせることがわかっています。喫煙習慣がある方は見直したほうがよいかもしれません。ストレスや不規則な生活は歯周病を引き起こしやすいため注意しましょう。
適合性の問題
歯型の取り方や装着時の手順などが完璧でない場合や、セラミック歯を作成する歯科技工士の技術が不足していた場合、歯とセラミックの間に隙間が生じるかもしれません。隙間があると、そこに食べかすや細菌が入り込んで虫歯の原因になるでしょう。
虫歯によって土台の歯が溶かされると、セラミック歯の寿命が短くなる可能性が高いです。
虫歯の再発
セラミック歯の下の天然歯が虫歯になると、セラミック歯を取り外す必要があります。セラミック歯に問題がなくても、下の歯が健康でなければ意味がありません。
適切なセルフケアを行わないと、歯とセラミックの間に細菌が入り込み虫歯が再発するリスクが高まります。
間違ったセルフケア
歯磨きは、虫歯を防ぎ人工歯の健康を維持するために必要です。
ただし、過度な力で磨いたり硬い歯ブラシを使用したりすると、歯茎を傷つけたり歯根を露出させたりするかもしれません。これにより、セラミック歯と天然歯の間の虫歯リスクが高まります。
セラミックの歯の寿命を延ばすためには
セラミックの歯の美しさと機能性を維持するためには、いくつかの注意点があります。以下に、セラミックを健康に保つためのポイントをわかりやすく説明します。
日常的な口腔ケアを欠かさない
セラミックの歯を美しく保つためには、毎日の丁寧な口腔ケアが欠かせません。適切な歯ブラシを選んで正しく使用し、デンタルフロスや歯間ブラシも使ってケアすることが重要です。
歯ブラシは、ヘッドが小さく柔らかい毛のものを選びましょう。歯と歯茎の境界に45度の角度で当て、小さく振動させるようにしてブラッシングしてください。
ケアを怠ると、歯の隙間に汚れが蓄積し虫歯や歯周病のリスクが高まります。ブラッシング方法やツールの選び方に疑問がある場合は、歯科医院で相談すると良いでしょう。
マウスピースの使用
食いしばりや歯ぎしり癖がある場合、セラミックの歯に負担がかかり寿命が短くなるかもしれません。その場合には、歯科医師に相談してマウスピースを作成してもらいましょう。
噛み合わせをチェックした後、個々に合ったマウスピースを作ります。特に就寝時の歯ぎしり・食いしばりは歯に強い負荷をかけるので、就寝時に使用すると歯を守れます。
定期的に検診とメンテナンスを受ける
セラミックの歯を入れた後は、定期的に歯科医師のチェックを受けましょう。専門的なクリーニングを定期的に受けることで、普段のブラッシングでは落としきれない汚れや歯石をきれいにできます。
セラミックがきちんと固定されているか、噛み合わせに問題がないかもチェックしてもらえるので、問題を早期に発見し対処できるでしょう。
まとめ
セラミックの歯は、美しさだけでなく機能性も優れています。また、金属を使用していないため、アレルギーのリスクを避けるために選ばれることもあります。
セラミックの寿命は長く、一般的には10年から15年程度です。
ただし、これはあくまで平均的な数値です。実際の寿命は、口腔環境や生活習慣によって大きく変わります。強い衝撃や不十分な口腔衛生は、寿命を縮める原因です。定期的な歯科検診と丁寧な日々のお手入れによって、より長く使い続けることが可能になるでしょう。
セラミック歯は保険適用外の自費診療なので、治療にかかった費用と労力を考えると定期的なメンテナンスは非常に重要です。セラミック歯を長持ちさせるために、メンテナンスも怠らないでください。
セラミック治療を検討されている方は、兵庫県宝塚市「宝塚南口駅」より徒歩0分の宝南ショップス2階にある宝塚南口駅前LDC歯科・矯正歯科・小児歯科にお気軽にご相談ください。
